スパゲティショップ「ナポリタン」について / ビートまりお母


1973年11月1日~2011年11月30日まで38年間、ビートまりおの両親が青森県弘前市で経営していたお店です。

カウンター席が7席、テーブル席が12席の、とても小さなお店でした。
水曜日が定休日。これも最後まで変わりませんでした。

スパゲティ屋さんなので、メニューは
・ナポリタン、
・ミートソース、
・カルボナーラ、など。

弘前で初めて
・和風のたらこスパゲティや、
・ベーコン&きのこ、ホタテとしそ、納豆のスパゲティもありました。
・キムチたらこ・・・これ美味しかった!
・タコにんにく・・・これも美味しかった!!!

長い営業年月の間には、
・希望という名のスパゲティ、
・情熱色のスパゲティ、
・絶望色のスパゲティなど、
遊び感覚のネーミングのメニューもありました。

季節のメニューもそれぞれ定番でした。
・春のようなスパゲティ
・夏という名のスパゲティ
・スパゲティ・森の香り
・スパゲティ・白い世界

日替わりのランチメニューもありました。
チキンソテー、ポークソテーなどなど。
一番人気は、チーズハンバーグ!!
お弁当のお持ち帰りのNo.1でした。

サラダにかかっていたドレッシング、
「にんじん色のドレッシング」は、38年間とても支持されていました。
お客様の要望で、容器に入れてお分けしていたのですが、
これがないと野菜を食べれない、どうにかして!!と、最後まで懇願されていた特別な存在でした。

ずっしりとしたチーズケーキや、
りんごのケーキ、フルーツいっぱいのパウンドケーキを作っていた時期もありました。
さつまいもそのまま半分のスイートポテトは、インパクトが凄くて、とても人気でした。

デザートの一番人気は、「白いパフェ」。
アイスクリーム、バナナを隠すように盛り上げるホイップクリーム。
最後の仕上げにトロリと生クリームをかける。
シンプルで、真っ白で、絶妙な美味しさでした。
もしかしたら、「白いパフェ」は「ナポリタン」の代名詞かも知れません。

「ナポリタン」終了します。
のお知らせの時は、ビートまりおのファンの方たちが全国各地から駆けつけてくださいました。
11月後半は冷たい雨も降りましたが、連日、長い長い行列を作って待って下さいました。
行列のできるお店なんて、弘前では初めて見る光景でした。
新聞やTV局も取材に来てくれました。
お店が埋まる程のお花が届けられました。
とても幸せな「ナポリタン」でした。

「弘前公園の南東の外濠、裁判所のまん前にありました。
桜の季節はそれはそれは美しく、蕾から散り行くまで、散ってなお心躍る様でした。
夏の夜は弘前ねぷたの集合場所。笛も太鼓もここから聞こえ始めるのです。
深い秋は鮮やかな彩を刻んでくれました。
寒く長い冬はつらいですが、やがて来る春を約束してくれる季節です。

「ナポリタン」は、人の優しさと絆を教えてくれた場所です。
夢と希望と信じる心を教えてくれた場所です。」

と、母は、HPでナポリタン最後の日の日記に記しています。

マスターが迎えてくれて、
傍らにママがいて、
そこにお客様が来てくださったら、
そこが、「ナポリタン」なのです。

http://www.geocities.jp/nappo1973/

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