四月。
桜の舞う季節。
僕はうんざりしていた。

寝るかゲームかネットで忙しかった春休みも終わり、
明日からはとうとう新学期。

……リアルの人生なんてつまらない。

十数年もの間そう言い続けてきた僕にとって、
学園生活なんてものは、まるで意味のない存在で。
(まぁ貴重な睡眠時間を提供してくれてはいるのだが)

どうせ授業が終わったらそのまま家に帰って、
いつものようにパソコンの前で時間を潰すだけだ。

くだらないライフワークに若干の諦めを感じながらも、
かといってそれを変えようとする力もなければその気もない。
飽き飽きするようなその繰り返しが、僕の人生。

そんな僕に届いた一通のメール。
見覚えのないアドレスからのメール。


『あの日の約束、覚えてる――?』


予感。

そのとき僕は確かに感じたんだ。

楽しくてしかたない日常が……今はじまる!




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